オリエンタルラジオが送った、中田敦彦のネタ(ラジオネーム:カンガルー・ノート)は次のようなものだった。
オリラジ・中田敦彦「爆笑問題のラジオで支えられていた」 | 世界は数字で出来ている「もう、解散だ!」
田中が怒鳴った。太田は窓の外を見ながら、『何度目の解散騒ぎだろう』と思っていた。
今回の原因は、太田にある。太田は、田中の住民票を無断で福井県に移していた。
太田はしつこい。前回も太田は、田中に無断で離婚届を出していた。
太田は言う。
「バカなことを言ってないで、鼻血を止めろよ」
田中の白いTシャツが、鼻血のせいで紫色になってしまった。
「よりにもよって、福井県に移すなんて、何を考えているんだ!」
福井県に罪はない。むしろ、福井県マニアにとって、福井県は堪らない県である。
殴り合い寸前の押し問答の末、じゃんけんで負けたほうが窓から飛び降りる。買った方には、ロマン輝くダイヤモンドリングが贈られることになっている。
運命のじゃんけん。田中はグーを出し、太田はチョキを出した。
喜ぶ田中を制して、太田は言う。
「俺の勝ちだ。お前が何をだそうと、お前自身がパーであることは明白だからな」
田中は、太田の言葉に深くうなずき、窓から飛び降りた。すなわち、殿堂入りである。
田中のいなくなった部屋で、ダイヤモンドリングと、太田の涙がそっと輝いていた。